義母
「そうだ、
明日からみっちり
ダイエットさせないと!
孫ちゃんは私が面倒を見るわ!!」
…と、暴走に
拍車が掛かる始末。
【まったく話にならない…】
夫は通話をプチッと切った。
そこへ義父と義兄が到着した。
特に義兄は私のことを
非常に案じてくれていた。
というのも、義母はもともと
長男教信者だったのだ。
義兄嫁さんが妊娠中にも
私の時以上にハッスルして
ひっかきまわしていた。
やつれていく妻を見た義兄は、
打診があった海外赴任を了承。
義兄嫁さんも喜んで同行した。
義母も目の前から消えた
義兄一家に興味を失った。
しかし、義兄の子が
インターナショナルスクールに通い、
現地の言葉も話せると知るや否や、
手の平クルックル。
義母
「うちの孫ちゃんはバイリンガル!
ご近所にお披露目しないと!
早く帰って来なさい!」
義兄にジャンジャか
電話をするようになった。
そんな義兄なので、夫に
義兄
「今話してた相手、おふくろだろ?
俺からもかけるわ」
…と言って
義母に電話をかけ始めた。
私は個室に入っていたので、
通話は問題がない。
義兄は全員に聞こえるように、
スピーカー機能をオンにした。