私
「【誰のおかげで
生活ができていると思ってるんだ】
【稼げないなら家事くらい完璧で当然】
…って」
返す言葉が見つからない夫に
私
「それじゃ、
慰謝料は滞りなく支払ってね」
と告げて私は電話を切った。
ちなみに夫は
ジュリにも捨てられている。
改めて謝罪を受けた際に、
きっぱりと別れたことを
ジュリから教えてもらった。
さすがに嫁の稼ぎを自分の稼ぎだと
思い込むようなお気楽様と
一緒になる気はなかったようだ。
ちゃんとした判断ができるのだから、
不倫なんて泥沼に
自分から突っ込むことなんて
なかったのに。
そこだけがもったいない子だ。
その後、夫からの慰謝料は
きちんと振り込まれた。
どこから借りてきたのかは
はっきりとしてはいないけど、
元の家を引き払って
実家に戻ったらしいから
おそらく義両親が
肩代わりしたのだろう。
実家で肩身の狭い思いをするなり、
借金の返済でピーピー言うなり、
お好きにどうぞ。
私は久しぶりの
シングルライフを謳歌中。
最新刊の重版も決まって、
目の前はバラ色だ。
終わり