モラハラ

モラハラ夫にとあるものまねを披露してみた… 【9話】

 

夫はジュリの投稿を閲覧していないか、

もしくはアカウントの存在すら

知らないのかもしれない。

私はジュリが勝手に流してくれる情報を

利用しているだけなのに、

夫は怯えていた。

私はさらに踏み込んで、

夫の休日に合わせて

自宅にボイスレコーダーを仕掛けてみた。

私に隠れて

コソコソと電話をしている姿が

気になっていたので、

何か録音できるのではないかと

踏んだのだ。

もちろん、私はその日の日中は

家を空けて隙を作っておいた。

結果は大成功。

ジュリと思わしき相手との

会話が録音されていた。

深夜、夫が寝静まってから

私の部屋でイヤホンをしながら

チェックした。

 

 

「早くジュリちゃんと結婚した~い。
 
ちゅきちゅきちゅっちゅぅ

ジュリちゃんとの
 
新婚旅行はバリ島がいいなぁ。
 
青い海に浮かぶコテージ、良いよなぁ〜」

 

 

自分でボイスレコーダーを

仕掛けておいてなんだけど…

耳元から聞こえるセリフが

肌が粟立つほどキモかった。

ちなみに私たちは

それぞれの都合がつかずに

新婚旅行には行っていない。