姑を認知症と決めつける義家族に盛大に復讐してみた 【2話】

 

私はキヌ子。夫と共に40代。

ベテラン看護の域に

気づいたらなっていた。

MRの夫と出会い、

お互いの歳もあって

とんとん拍子で入籍。

義母が認知症だと夫に言われ、

義父や義姉のサポートだと

思っていたのに

夜勤明けだろうが

久しぶりの休日だろうが、

私の手が空いているという時は、

常に義実家に呼び出されて

義母の世話をされられた。

その間、義父や義姉は

ふらりと外出してしまう。

帰宅後には

 

 

義父

「いやぁ~、

キヌ子さんがいて助かった。

これ、お土産」

 

 

…と言って、

ちょっとしたお菓子を

渡してくることがあったが

口先だけのお礼など、

別に嬉しくもなんともなかった。

夫は夫で、

 

 

「いつも元気だった母さんが、

弱っている姿を見るのは忍びない…」

 

 

などと、

体の良い言い訳をつけてくる。

義実家に私と同行してくれることなど、

一切なかった。

私は義母に対する、

義父と義姉の接し方にも

疑問を覚えていた。

義母は骨折以来、

足が不自由で動きが緩慢だし、

年相応に物忘れもある。

職場で高齢の患者さんと

毎日のように接している私からすると、

それは自然なことに思えた。

しかし、義母が

義姉や義父の思う通りに動かなかったり

ちょっとしたことを

うっかり忘れてしまうと

 

 

義姉

「もう!認知症の症状が

進んだんじゃないの!?」

 

 

義父

「ボケはどうしようもないな!」

 

 

などと、本当に酷い暴言を

義母に浴びせるのだ。

基本的に、私が義実家に滞在中は

義父も義姉も外出をしてしまう。