嫁いびりが大好きな義母が親戚の集まりで『まずい料理作るな!』と、料理を捨てた結果… 【2話】

 

義母「キヌ子さん、お願いね」

 

この一言があると、私は身構える。

義母は、面倒な事や、

よく分からない事があると、

決まって私に丸投げする。

任せたのなら、

最後まで任せてくれればいいのだけど、

なぜか途中で口を出す。

要するに、指示をしたいのだろう。

 

ずっとそう思ってきたが、

どうも最近になって気づいた。

というか、薄々は気づいていたけれど、

認めたくなかったのが正しい。

この人、嫁いびりしている。

 

義母「キヌ子さん、晩ご飯をお願いね」

義母「キヌ子さん、

お手洗いのお掃除をお願いね。

それから、玄関のお飾りと、盛り塩も」

 

私達は同居だ。

時代に合わないのは分かっているが、

伝統というものは、

簡単にひっくり返せない重みがある。