一通り好き勝手やった後、
トモヤが帰ってくる前に
引き上げていくのだ。
もちろん何度もトモヤに
相談しようと
思ったことはある。
トモヤ
「俺がいない間は
大変なことはない?
気を遣わなくていいから
何かあったらすぐに
言ってくれよ?」
そんな風に、
言ってくれてたんだけど、
どうしても
トモヤには
相談できなかった。
仕事で忙しくしている
トモヤに余計な心配は
かけたくないという
気持ちが強かった。
それに、私が中卒で
施設育ちという劣等感が
強くあり…
こんな状況になるのも
私の生い立ちのせいだ、
と思っていたから。
そしてそれからしばらく
経った時、事態は
さらにひどい方向へ
進んでしまった。
なんとトモヤの
海外赴任が決まった。