マナミへの愛情が
わいたというわけでは
なく、おそらく私への
機嫌取り
なんだとは思う。
だけどどんな思惑が
あろうと今の私に
とっては一人になれる
時間はとても貴重だ。
ここは何も言わずに
夫の提案に甘える
ことにした。
夫
「じゃあ
行ってくるよ。
夕方には帰ってくるから
それまでゆっくり
しといてくれよ」
そう言うと夫はマナミを
抱っこして出て行った。
マナミのことを気にせず
ゆっくりと過ごすことが
できることに飛び上がり
そうなくらい
嬉しかった。
夫を見送った後は
何ヶ月ぶりかの一人の
自由な時間を
満喫することにした。
私は映画が大好きで
いつもお目当てのものは
録画して、空いた時間に
見ようと
思っているのだけど
ここ数ヶ月はそんな
時間が取れていなかった
ので、今日一気に
見てやろうと思った。
しかし冒頭の
10分ぐらいを見たのは
覚えているのだが、
その後は案の定、爆睡
してしまったらしい。